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20140213静岡県原発防災訓練 実施 静岡

2014-02-14 2 Dailymotion

静岡県原発防災訓練 実施
巨大地震で津波が押し寄せ、浜岡原子力発電所の電源が失われたという事故想定で13日県の原子力防災訓練が行われ、関係者が住民の避難の方法や情報伝達の手順などを確認しました。
静岡県のほか、浜岡原発から31キロ圏内にある11の市と町それに国や自衛隊、警察といった関係する64機関からおよそ620人が参加しました。
訓練はマグニチュード9以上の南海トラフの巨大地震が発生し県内は震度7の揺れと津波に襲われ、浜岡原発ですべての電源が失われたとの想定で行われました。
原発事故の際、拠点となる御前崎市にあるオフサイトセンターにはおよそ60人が集まり、原発の電源が失われたあと、法律に基づいて国の原子力緊急事態宣言が出たことを確認しました。
そしてすぐに、▼5キロ圏内にある御前崎市や牧之原市の住民への避難指示や▼31キロ圏内の市町への屋内退避の指示をそれぞれの市や町にFAXや電話を使って伝えました。
また今回の訓練からオフサイトセンターと県庁それに11の市と町を結んだテレビ会議システムが初めて使われ、▼浜岡原発のプラントの状況や▼それぞれの市と町の避難の状況や屋内退避の呼びかけなどについて報告していました。一方、市の4分の1が原発から5キロ圏内に入る牧之原市では住民避難訓練が行われました。
原発から5キロ圏内の住民は、緊急時には、すぐに圏外に逃げることが国の指針の見直しで決まっています。
牧之原市の訓練には住民40人余りが参加して午前9時過ぎに公民館に市が用意したバスが到着しました。
そして、住民が次々に乗り込み、5キロ圏より外にある避難所の体育館を目指しました。
バスの中では職員が▼乗り込んだ人数や▼避難の進み具合を確認していました。
また、体育館では体に付いた放射性物質を測定装置で調べる「スクリーニング」も受けていました。参加した69歳の女性は、「訓練は初めてだったのでとても勉強になりましたが、どこにどうやって逃げるのかわかりづらく、事故が起きたときに自分が冷静に行動できるか不安です」と話していました。
また今回の訓練では初めて2つの老人ホームも参加しました。
このうち浜岡原発からおよそ3キロにある御前崎市の特別養護老人ホームではお年寄り役の職員2人が自衛隊の車両と市のワゴン車に乗り込み30キロ離れた浜松市東区の福祉施設に向かいました。
職員は、到着後、体調の確認を行い、車椅子で部屋に移動しました。避難を体験した施設の職員は、「行き先がわからないと高齢者は不安を感じる。付き添いの人のフォローが重要だと感じました」とか「自衛隊の車は横揺れがありお年寄りは車酔いするかもしれない」など課題をあげていました。
老人ホームの山本雅美施設長は「車の手配や受け入れ先の確保なども事前に決めておく必要があると思いました」と振り返っていました。
02月13日 21時54分